2023/01/19

嚥下訓練の一コマ

こんばんは。

東京、埼玉を中心に活動中。
「日本一踊れる言語聴覚士」
木津玲子です。

本日もお読みくださり
ありがとうございます。

 

最近、少しずつ
訪問のお仕事も忙しくなり始め
とってもありがたいところです。

 

先日言っていただけたことが
「飲み込みのリハビリを
集中的にやっていただけて
家でも上手にお茶を飲めるようになりました」
というもの。

Male and female young wheelchair user eating food sitting at the table. Having lunch, snack in cafe. Society and disabled people. Vector flat style cartoon illustration, isolated, white background

もちろん、これだけ聞くと
嬉しい話のように思えますが
個人的にはこういう時に
よりしっかり気を引き締めなきゃと
思うところだったりします。

 

というのは、
むせのない誤嚥というのは
明らかに存在するし、

 

(一見)むせずに上手に飲めるようになった、
と思ってしまう時ほど
誤解を恐れずに言えば
「過信」に走りがち。

 

むせずに上手に飲めている、という状態が
本当に安心安全なものなのか、も
改めてしっかり確認しないといけないし

ご家族、ご本人にも
過信してしまうことへの危険性を
よりちゃんとお伝えしていくべきタイミング。

 

確かにこの方の場合は
もともと誤嚥リスクも
あまり高くはないが
今後リスクが上がることが想定されていた方。

都度リハビリの場面で見ていくと
確かに現状では
問題点は緩やかに解消されていますが

 

だからと言って
それでもう大丈夫か、というと
そうとは言いきれない危険もあります。
(進行性の疾患の方の場合は特に)

 

なので、嬉しさを感じることも大切だけど
リハビリの担当セラピストとしては
より冷静な目を
身につけないと、と思っているところです。

 

でもこうやって
リハビリを継続することで
その方の希望や喜びにつながるのは
すごくありがたい瞬間です。

 

誤嚥のリスク、というのは
時として命に関わることもあるわけで
そういったリスクを
なるべく減らす、あるいは
高めないように。

 

日々できることを
精一杯やるだけだなと
今も変わらずに感じています。

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