2022/10/10

言語聴覚士として心がけること

こんばんは。

 

東京、埼玉を中心に活動中。
「日本一踊れる言語聴覚士」
木津玲子です。

本日もお読みくださり
ありがとうございます。

 

さて、普段私は
言語聴覚士として、言葉や飲み込みの
リハビリを担当しています。

 

担当している方の年齢層は
割と様々ではありますが、
どちらかと言うと自分より年上の方、
それも男性の方が多いように思います。
(自分の父親より上、という方も…)

 

そういう方へリハビリをする時に
一人のセラピストとして、私が
心がけていることを
今回はお話ししようかなと思います。

 

否定は基本的にしない

特に、自分の父親より年上の
男性の方の…ということは、

 

裏を返すと、その方のお子さんより
私の方が年下、という可能性もあります。

 

そんな年齢の、それも女性から
例えば自分の言葉でうまくいかないことがあったとしても
「そうじゃなくって…」など言われることは
普通に気分が良くないと思うのですよね。

 

立場で言ったら確かに私は
「教える方」なのかもしれないけれど、
それ以前にそのご利用者さんだって
いろんな人生を送ってきている一人の人間です。

まず、そこへの敬意を忘れてはいけない、というのと

 

否定の言葉をよく使うリハビリのセラピストって
(まぁあまりいませんが…)
基本的に安心感よりも緊張感の方を
覚えやすいですよね。(多分)

 

リハビリの中では「安心感」というものを
私は大切にしたいタイプなので、
それも一つ理由ではあります。

 

いわゆる「タメ口」は使わない

例えば認知症の方であったり
こちらに対し、フレンドリーに接してくるような
タイプの方であったとしても

 

基本的に「タメ口」調にすることはありません。
もちろん敬語を使う…までカッチリしていなくても
丁寧語は使うようにしています。

 

安心感を持って欲しいという話はしましたが、
それと「馴れ合いになる」というのは違うと思っていて
やはりどんなに関係性が良好になろうとも
「尊重する」というところは態度できちんと
見せておきたいというのがあります。

 

これはリアルなリハビリ?の場でももちろんですが
何かの事情で電話などでお話ししないといけない場合でも
必ず意識するようにしています。

 

声のトーンはいつもより下げる

これは私の地声のトーンが
高いからというのが大きな理由です。

 

やはり声の聴きやすさであったり、
何度もお話ししている安心感だったり
そういったものを感じていただくためには
「明るさ」と「落ち着き」が両方必要だと感じていて

 

「落ち着き」を意識してそのかたに向き合いたいときは
基本的に声のトーンは下げるようにしています。

ただ、フリートークなどのときは
あまり気にしていないかもしれません。

 

専門用語は徹底的に避ける

これは多分、
私が言語聴覚士として働き始めた時に
当時の職場の方から教え込まれたことで、
それが大きく影響していると思います。

 

説得力を出すために
「〇〇という風に私たちの中では言ったりもするんですけどね」
というようにして専門用語を出すこともありますが、

通常のリハビリの時間の中では
まったくと言っていいほど使いません。
(使うとすればカルテ記載上だけかな)

 

正直、専門用語を使ってしまえば
話すのに(説明するのに)楽な場面も
ないわけではありません。
ただ、それで楽をするのは自分だけ。

 

ご利用者さんには不親切でしかない…ということも
よくあります。

 

ご利用者さんにも丁寧に、というよりも
丁寧なのが当たり前な状態を
(まだ自分でも完璧ではありませんが)
常に作っておきたいところですね。

 

 

というわけで、
私がリハビリのセラピストとして
普段意識していることを書いてみました。

他の言語聴覚士さんたちは
どういうことを意識しているのかな。

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