2022/04/01

ブルース・ウィリスさんのニュースから出てきた失語症とは

こんばんは。
ご無沙汰しておりました。

「日本一踊れる言語聴覚士」木津玲子です。

 

新年度が始まりましたね。
今日もいつも通りのお仕事だったけれど
こうやっていろんなご利用者さんに
お会いできていることが
本当にありがたいです。

 

さて、やはり
言語聴覚士として、ちょっと
触れておいてもいいかなというニュースが
こちら→「ブルース・ウィリスが引退へ」(Yahoo!ニュース)

本当に有名な俳優さんで
日本のコマーシャルにも出演していたことがある方ですが

 

やはり、引退理由が
「失語症」と聞くと
ちょっと触れておきたいなと思います。

 

目次

 

失語症って何

簡単に言うと
「脳の損傷などが原因で、聞く・話す・読む・書く
といった機能が損傷されている状態のこと」
になります。

どんな症状があるの

失語症には様々なタイプがありますが
共通していることが多い症状としては

・何か言おうとしてもその言葉が出てこない(喚語困難)
・言葉の言い間違いや、言おうとした言葉と全く違う言葉が出てしまう(錯語)
・言葉の理解力の低下
・文字を思い出せない、書けない、あるいは書いても文字の形が崩壊してしまっている

などがあります。

その他失語症のタイプによって
・話し言葉のたとたどしさ
・発話量の少なさ、あるいはほとんど発話がない
・話し言葉の音が歪んでしまっている

などもあります。

どんなタイプの失語症があるの

いくつかタイプはありますが、
大きく分けて「感覚性」と「運動性」に分かれます。
(「感覚性」「運動性」それぞれの中にもまた
いくつかのタイプがあります)

「感覚性」の特徴としては
言葉や話を理解する力により強い損傷が見られるということです。
一方で、話し方としては比較的滑らかなことも多いです。

「運動性」の場合は
話す時にたとたどしさや話し言葉の音の歪みが強く見られることが特徴で
言葉の理解力は、感覚性に比べ保たれていることが多いです。

もちろん両者のミックスタイプという方もいます。

失語症の原因って

失語症は、脳の言語中枢がダメージを受けることが主な原因です。
そのため、原因になる疾患としては脳梗塞、脳出血、脳への外傷、脳腫瘍、
くも膜下出血などが主なものと言われます。

認知症とは違うの

失語症は認知症や精神疾患、記憶障がいなどと
同じものだと誤解されてしまうこともあるようですが、

失語症は単に「脳の言語中枢が損傷を受けた」というもので
認知症や精神疾患とは全く違うものです。

しかし、現状としてそのように誤解をされてしまうことも多いようです。

 

 

ということで、
ニュースにもなった「失語症」について
少々ご紹介させていただきました。

 

もっと知りたいというかた
周りに失語症の方を抱えているけど、リハビリについてもっと知りたいという方も
ぜひ何かありましたら公式ラインなどからご連絡くださいね。

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