2021/08/09

飲み込みと意外とつながる口の乾燥の話

こんばんは。
シニアのための健康アドバイザー
「日本一踊れる言語聴覚士」木津玲子です。

 

今日はリハビリのお仕事をしていて
感じることを一つ。

現在、私が担当する方は
60代以上の方ばかりで、
そのうちには、嚥下訓練
(お食事の飲み込みなどを中心に行うリハビリ)を
行っている方も多いです。

で、そういった嚥下訓練をやりたい
(あるいはやってほしい)という方の場合、

多くは「うまく飲み込めません」とか
「食べ物を飲み込む反射がありません」とか
「いつまでも口の中に食べ物が残ってしまいます」とか
そういうお話を聞かれることもあります。

 

もちろんうまく飲み込めない、とか
飲み込みの反射が見られない、などの原因は
その方それぞれで変わってきますし、

当たり前の話ですが
そこに合わせたアプローチが必要になります。

 

しかし!意外と多いのが
口の中が乾燥している
というケース。

唾液の分泌も少なく
口の中が乾いていたら
当たり前ですが、飲み込むという動きは
必要なく過ごすことが多いです。
(呼吸の空気だけなら飲み込む動作は
しなくてもいいものなので)

 

また、食事時間中も
口が乾燥していたら
口から取り込んで咀嚼した食べ物を
飲み込みやすい状態にするまでには
だいぶ時間がかかってしまうので

飲み込むという動きが出てくるまでに
もちろんかなり時間がかかります。

 

あくまでもこれは
個人の感想に過ぎないのですが
シニアの方の嚥下リハビリをしたとき
口の中の乾燥状態が強い方は多くて

 

その乾燥状態を軽減させるために
アプローチを行うことによって
飲み込みの動作のスムーズさや
飲み込みの反射の起きやすさも
大きく変わってくるケースがあります。

 

口の中の乾燥が強く
飲み込み動作が出にくい方に
まず私が自主トレ?として
出すことが多い課題は…

 

① 水分をしっかりとる
② 口をよく動かすようにする
(会話でも音読でも歌でもなんでも)
③ 顔のマッサージをする

 

このあたりを次回のリハビリまでに
やってみてください、と
お伝えすることが多いです。

 

シニア層でなくても
口が乾いてしまいやすい方、
口の乾燥は様々な面で大敵に
なってしまうことが多いです。

 

ぜひ口の中も
適度な潤いを持てるよう、
ご自身の口をチェックしてみてくださいね。

フッターメール フッターライン